エイジングケアにいいと言われる成分には
- 活性酸素をやっつけてくれる抗酸化成分
- 紫外線からのダメージから守ってくれる光老化を防止する成分
- 肌の炎症を抑制してくれる抗炎症成分
- 肌の血行を促進してくれる血行促進作用のある成分
- 弱った細胞を活性化させてくれる細胞賦活成分
などがありますが、その中で活性酸素を消去してくれる作用のある「抗酸化成分」にスポットを当てて、抗酸化力のある植物成分について詳しくご紹介したいと思います。
ぜひ、抗酸化力のあるオーガニックコスメをお探しの方は、参考にしていただけるとうれしいです♪
肌の老化には活性酸素が原因と言われる理由
肌老化には活性酸素が関係していると近年特に注目され色々な研究が進んできているのですが、活性酸素が体内で発生すると体をさびつかせてしまいます。
バナナやリンゴ、桃などの切り口が時間とともに茶色く変色してくるというのをあなたも経験していると思いますが、この「茶色く変色する」のが酸化です。
切り口などが茶色く変色するのは、酸素によってバナナなどの物質が酸化するためなのですが、これと同じことが私たちの体内でも起こっています。
私たちの体の中で酸化が起こると、細胞が酸化されてしまうのです。
ではなぜ、酸化するのかというと・・・。
それは「活性酸素」が原因です。
活性酸素は、体の中の細胞を強力にさびつかせてしまう悪玉の酸素です。
普通の酸素に比べてとっても化学反応を起こしやすいんです^^;
体内でなんらかの原因で活性酸素が大量発生すると、細胞や遺伝子を傷つけてしまい老化を引き起こしてしまうのです・・・。
活性酸素は、シミやシワなどの老化老化以外にも、がん細胞の発生にも関わっていることが最近の研究でわかってきています。
人は呼吸をする際に、酸素を体内に取り入れていますが、呼吸をするだけでも体内には活性酸素が発生します。
人が生きて呼吸をしている限り、絶対に老化はさけられないものといえますよね。
ですが、人には本来活性酸素を除去するしくみがきちんと備わっており、抗酸化力のある酵素などが体内で働いてくれ、活性酸素を取り除いてくれます。
しかし、この体内の抗酸化力も30代以降は低下してしまいます・・・。
活性酸素は、呼吸をしているだけで発生しますが、他にも発生する原因があります。
激しい運動、有酸素運動、紫外線、過労、ストレス、喫煙、食品添加物、大気汚染などの化学物質、酸化した油など・・・。
活性酸素が、コラーゲン線維を傷つけてしまうことで、シワやたるみを生み出してしまいます。
それだけではなく、シミやくすみ、乾燥肌や肌荒れの状態にもなりやすいと言われています。
抗酸化力のある植物成分について
そこで、肌老化を進めてしまう活性酸素を抑えて肌の酸化を防いでくれる「抗酸化力」の高い化粧品をエイジング世代は取り入れていくのがおすすめです。
抗酸化力のある成分には色々なものが存在していますが、その中でも植物や生薬の抽出成分の中にも抗酸化作用があり、植物に含まれる抗酸化成分として「フラボノイド、タンニン、リグナン、カテキンなどのフェノール化合物、ベータカロチンなどのカロチノイドに属する化合物、ビタミンC及びビタミンEなどの化合物、サポニンに属する化合物」があります。
植物成分は化学合成成分と比べると、低分子のものが多く経皮吸収されやすいと言われています。
抗酸化力のある植物成分一覧
オーガニックコスメに配合されている成分にも、抗酸化力の高い成分が配合されているものはたくさんあります。
代表的な抗酸化力のある植物成分をご紹介しますね。
ローズマリーエキス
抗酸化力が高いと言われており、血行促進作用もあることから老化予防、脱毛予防、フケ予防に効果があると言われています。
さらにメラニン生成抑制作用が確認されているため、美白化粧品にも配合されています。
カンゾウ(甘草)エキス
カンゾウエキスには、サポニンの一種「グリチルリチン酸」が含まれていて、抗酸化作用があると認められています。
最近では、抗酸化成分として配合されている化粧品が多くなってきたようです。
ハマメリスエキス(ハマメリタンニン)
ハマメリスの樹皮から抽出した成分なのですが、活性酸素・フリーラジカルに対して強い消去能力があります。
そのため、活性酸素で細胞が傷つくのを防ぐ効果があると言われています。
ローズヒップエキス(ローズヒップオイル)
ローズヒップは、抗酸化力が高いビタミンCが豊富に含まれていて「ビタミンCの爆弾」と呼ばれているほどです。
ビタミンCの含有量は、レモンの約20倍とも言われています。
また、細胞を活性化させる細胞賦活化が期待されており、日焼けや色素沈着などを沈静化させ、小ジワなどの加齢からくる肌老化を抑えてくれます。
シャクヤクエキス
タンニンが含まれているため、抗酸化作用があると言われています。
また、血行促進作用や、チロシナーゼの作用を抑制する働きがあると言われており、美白効果もあると考えられています。
ヨモギエキス
ヨモギエキスにもシャクヤクエキスなどと同じようにタンニンが含まれているため、抗酸化作用があると言われています。
ほかにも、血行促進、抗炎症、収れん、保湿、静菌作用があります。
イチョウ葉エキス
フラボノイド類が含まれているので、抗酸化作用があると認められている成分です。
シミやそばかすの防止や、保水、保湿、血行改善などの働きもあります。
エーデルワイスエキス
タンニンやフラボノイドを含んでいるため、抗酸化作用のほかにも消炎、収れん効果があると言われています。
特に抗酸化、フリーラジカルの消去作用が高く、コラーゲンやヒアルロン酸の分解酵素を阻止する作用や、チロシナーゼを阻害する作用にすぐれています。
オトギリソウエキス
抗酸化作用のほかに、日焼け予防、収れん作用、消炎作用、止血作用などがあります。
また、有効成分ファレロールにコラーゲンを生成する能力が高いことがわかってきています。
ソウハクヒエキス
抗酸化作用のほかに、紫外線によって活発になったメラニン色素の活動を抑えてくれ、シミやそばかすを防ぐ効果があります。
また、日焼け後の乾燥した肌にもおすすめな植物成分です。
チャ(茶)エキス
タンニンのほかに、アミノ酸、ビタミンCやカロチンも含まれており、酸化防止作用や紫外線吸収作用があると言われていて、特に抗酸化力にすぐれています。
ほかにも、収れん、消炎効果があるので、肌をひきしめる化粧品にも配合されています。
スイカズラエキス
フラボノイド、イノシトール、タンニン、サポニンを含んでおり、抗酸化力があると認められています。
ほかに、消炎、収れん、保湿効果があります。
チョウジエキス
抗酸化作用のほかに、メラノサイトとSCF(ステムセルファクターというシミの原因因子)の結合を防ぐ働きがあり、メラニン生成をうながす情報伝達物質エンドセリンの受け取りを抑え、シミを抑制する働きがあります。
ビルベリー葉エキス
抗酸化作用のほかに、ビルベリー葉エキスには、GABAをつくる酵素「GAD」の働きを活性化させることから、天然由来の抗老化成分としても注目されています。
***
ここでご紹介した植物成分以外にも、さまざまな抗酸化作用のある植物成分がたくさんあります。
オーガニックコスメでエイジングケアを考える際の参考にしてみてくださいね^^